日時 2000年11月12日~13日
到達場所 長野県松本市 ホテルルートイン松本インター
メンツ 僕 クマさん
到達手段 カローラFX
腐ればサラバそれが社会、戦い抜きましょう。新入社員の秋は、心に秋風吹きすさぶ。なんとも人恋しい僕は、仕事の疲れもそこそこに、11月9日夜。ヒロの家に電話する。
「日、月と行く。よろしく。」
といったが、彼は京都に行くとかで、休みが合わなかった。あんまりな話である。一年に何回取れるかわからないような連休だ。できればどこかへ行きたい。何もしなくて良いところで、何もしないという目的をもって行きたい。
ズバリ、温泉である。しかし、温泉というのは一人ではなかなか泊めてもらえない。仕方がないので人を呼ぶことにした。目下就職浪人中、クマさんを呼ぶ。クマさん、公務員に仕事が決まってますますのんびりしている。そろそろ冬眠してしまいそうな勢いである。相変わらず煮え切らないが、強引に話を進めて関まで来てもらうことにした。
12日午前10時。早くも電話が鳴る。うわ、と思ったら会社からだった。仕事のお電話、いっぺんに目がさめた。
寝なおし。電話は1時に鳴る。鳴ったは良いが、道がわからないらしい。こちらは着替えながら第二報を待つと、我が家から徒歩5分のコンビにまで彼は来ていた。よし、歩いて迎えに行こう、とするともう一度電話が鳴った。
「やまなかくん、インドアロックしちゃった。」
あーのーなーあ・・・。JAFを呼ぶとかで、コンビニで待つしかない。私は急いで駆けつけると、クマさんが途方にくれている。車に賭けより、かぎを確かめると、なんか変な音がする。エンジンかかってんじゃねえか。
「どういう状況になったらこういうミスをするんですか?」
と問いただすと
「山中君、オレがインドアロックをするときは全部山中君がらみなんだよ、おれのせいじゃねえ」
何でオレのせいなんだよ。
ともかくも、チップスターを食いながら、途方にくれながらJAFを待っていると、一時間後にJAF到着。見事カギを開ける。ピッキングではなかったが、ともかくも、良いもんを生で見れた。ただ、これが旅に良い影響を与えるかどうかは別問題。問題は、それは明らかに悪影響を及ぼす。
「どこ行くか決めよか。」
と言い出してからが遅い。下呂温泉、平湯、新平湯。あらゆる温泉宿を見つけては、安いところばかり電話してことごとく断られる。おかしいのは、日曜の夜なのになんでこんなにこんでいるのか、ということだ。とりあえず、行けばなんとかなるだろうし、とかいう理由で、ついに僕らはサッカーゲームをはじめた。
とりあえずつけばなんとかなるだろう、ということで、出発したのが午後四時だ。考えが甘すぎる。