唖然!富山見物

日時      2000年2月4日〜5日

到達場所   富山大学

メンツ     僕 ヒロ 

到達手段   カローラFX

 

 夕暮れ時の福井県立大学。僕はいつものように情報演習室、ぼんやりしながら画面と向き合っている。待ち合わせしていたヒロが、バイト先のユニフォームで登場。演習室を一周すると、憮然とした表情で帰り始めた。

「なんで帰るんや。」

と体ごと止めに走る僕。ヒロ、どうも気がついていなかったらしい。

「はえ?おう!」

とヒロ。ハトが豆鉄砲食らったようなツラで受け答え。

「お前なあ、人が時間通りに来とんのに。憮然とした表情で帰るなや。俺が悪い見たいやんけ。」

「だってよお、この部屋におる奴等全部同じ顔しとるんやもん。」

大声で変なこというな。ほっとけ。大体いい訳になっとらんぞ、それは。ともかく出発。出先はまだ決まらず。

「どこ行くべか。」

「誰か誘う奴おるんか?」

それがいたら苦労しない。自然、さほど遠くにも行けない。雪に埋れない為には南に行った方がいいかと思ったが、それはなんか逃げるようで気分が良くないってことで、結局北に行く事にした。同級生からメールもらったりとか、うちわ同好会員のポリ君から情報を交換したりして、富山に路面電車が走っていることを聴いた。特にどこに行くという目的がある訳でもないので、とりあえず富山を目指すことにする。目的なんてものはない。

 

超安全運転で、車は富山を目指す。金曜日の夜だが、さほどに混んではいなかった。いつものように8号線から小松バイパスに入り、食事のために小松あたりから8号に復帰する。日産の店を指差し、

「コーヒー飲むか?」

「ドライブスルー」

「車点検するか?」

「ドライブスルー」

「とりあえず見積もりだけ出してもらうか」

「ドライブスルー」

とまあ、CMを真似ながら日産をひとしきり誉めるような馬鹿にするような感じで車は進む。

「メシ何食うべか。」

「松任にきたからにゃ、すしか?」

「いや、何でもいいけどな。」

じゃ、とんかつな。」

と、ま、これまたいつものパターンで、とんかつ屋へ。かつ時松任店に割引券を持ってGO。わざわざ石川県まできて、とんかつだ。

 

 二人して、とんかつ定食(中)を食う。アトムポイントの数字を見てさんざんに驚いたヒロ、コーヒーを飲んで居座り始めた。こうなると、お互い長い。

「コーヒー、美味い!」

「いや、かつ時のコーヒーはいつでもうまいで。」

「いや、これはどこのコーヒーよりもうまいで。」

「よおし、じゃあミルク、砂糖抜きで飲むべえ。」

と、どう考えても少ない店員さんが右往左往する中、僕らは席を立ったり座ったりしてコーヒーを汲む。かつ時のコーヒーは実際、これでもかというほど苦みがなく、美味いというよりは、飲みやすいコーヒーだが、油ものを食った後にはこれが絶妙だ。僕らはさっさと席を立てばいいのに、コーヒーを飲み続ける。

「ホトトギス?かわった花やな。」

とヒロ。

「これの花言葉はな、『永遠にあなたのもの』や!」

と得意げに僕。

「オオ!」

と驚きの表情で僕を見、スジャータのふたを確認するヒロ。

「いやな、シティーハンターでな、海坊主との結婚式の時に美樹が作ったブーケが、ホトトギスなんやわ。」

「さすがマニア。」

ほっとけ。まあ、実際顔に似合わず園芸好きの両親に育てられた僕というのは、意外と花には詳しい。偉そうな顔してふんぞり返っていると、ヒロがにやりと笑って、僕にスジャータのふたを提示した。

「おおっ!ギャハハハハハハ!

と店中に大声を響かせる僕。いい迷惑だ。僕が見た先にはアブラナと、花言葉が。

アブラナの花言葉「競争」

おおお、仮にも菜の花と呼ばれ、春を告げる花の一つ、アブラナの花言葉が、よもや競争だとは。勝ち誇ったような顔をする、ヒロ。これは、負けた。

「それにしても熱い花や。漢(おとこ)や!」

ヒロが変なところで感心している。何の話や。ひとしきり、大騒ぎをすると、そのまま別の割引券をもって店を出た。十分に元は取ったといって良い。意味のない所で盛り上がる、これぞ攻め、うちわ同好会の精神。まだまだいきまっせ。

 

 

 車はさらに北上を重ねる。ラジオを付け、消して文句を言いながら、

「最高ですかぁぁあ!」

と叫びながら、車は金沢を通りぬけ、今度は東へ。

「中華料理屋、チュー」

を見て狂喜するヒロ、目ェおおてるやーん!と、ルート33風に突っ込みを入れる僕。突っ込みになってないが。この当たり、ガソリン代が高かったり安かったりで、どうも生活そのもの安定しているように思われない。何か発作を起こしたような店名の店が多い。そのたびに、僕らはドライブスルー、と意味もなく日産のCMをしながらゆく。

 どうも幹線道路脇ながら、あまりやる気の感じられない道が続き、そのままくりから峠を越える。かつての戦場も、ただのトンネル続きなので、のんべんだらり。緊張感のない道が続く。

 

 しかしながら、小矢部市付近、いつものローソン、ここで気合いが入った。

ローソンは、2月の頭になるのに、年末年始の宅急便ののぼりが立っており、中に入ると、店員さん(おっさん)気合い十分。

はあああいいらっしゃいませぇええい。

とえらくやかましい。あまりの気合いに、立ち読みしていた高校生がすまなさそうに帰っていった。おっさん、出来る。

僕らがチョコレートなど吟味していると、買い物客のお釣を数えるおっさんの声がローソンCSホットステーションの音をかき消す。

はい!まず千円から、いーち、にー、さーんしー…

少年がお風呂で数を唱えるような勢いで朗々と吟じるおっさん。

はーい!続いて、五百円、これに百円玉がいーち!にまい、五百と二百で合わせて700!これに十円玉が、イーチニー…

うるせえよ、おっさん。まるでお客にあてつけるように大声でお釣を数える、おっさん。かなり出来る。一分もたったかと思われる頃に、やっとお釣を数え終わる、客にとっては時間の無駄だが、おっさんにとってはまさしく時間の有効利用。しかも、あれだけ丁寧な仕事、誰も文句はいうまい。そこらのおっさんとは気合いの入り方が違うってなもんだ。

 僕は散々悩んで、チョコレートとコーヒーを買う。

はい!230円(金額はいい加減)になります!えーと!これ融けるかもしれんから別々にしておきますね!

気合いの入り方が違う。ヒロに至っては感激のあまり、レジで財布の中をひっくり返して、長いことかまってもらっていた。やはり、平成の世の中、あれぐらい気合いがないといかん。

 ローソン出口で、なんか知らんけど変な兄ちゃんに睨まれたが、僕らはさっさと先を急いだ。おまえもあのおっさんに浄化してもらえ、とか思いながら。

 

 車はあっという間に高岡へ、最近野球部が強くなってきている高岡第一高校を左に見ながら車は快走、そのまま通り過ぎると今度は富山市手前まで来る。そこには富山レジャーランドなるゲーセンがあり、その奥には富山バッティングドームがある。ヤンキー車止めの段差を乗り越え乗り越え、僕らは富山バッティングドームに来た。一回三百円。高い。バッティングセンターにはやる気ありそうなカップルがこのクソ寒い中バットを振っている。非常に微笑ましい光景だ。

富山バッティングドームはどう考えても設計ミスで、そこそこ広いはずなのに、バッティングゲージなどに異常な狭さを感じさせる。それでも、バッティングセンターで何もしないで帰るわけにはいかない。800円で三回(高い)のバッティングカードを買う。行くでえ。

「俺はおまえが打つのみとるわ。」

とヒロ。お互い金欠だ。130`左投げのゲージに入り、カードを入れる。軽目の打ちにくいことこの上ないバットをもってスイッチオン。「この球は打たせない!」の表示。打たせろよ、バッティングセンターなんだから。そして、いきなりラスト二十球の表示。てめえ、ふざけんな、一球15円って破格過ぎるわ。それに、ドームなのに外より寒い。多分雪対策のためだけのドーム。そんなことしなくても、雪の日なんか客がこねえからほっとけよ。初球。空を切るバット。

「たけーよボケ!」

ヒロが大笑いしている。ストライクゾーンの20cm上を通りすぎていくボール。低めボタンを押し続けていたら、今度は急にひざ下10cm。これで打とう、と思って気を取り直したら、また今度は首近くの高さのストレート。打てるかこんなもん!バットに当たるだけで一球も前に飛ばないまま、ワンゲーム終了。打てそうな球は全部で5球ぐらい。しかもその前に見事な見せダマが飛んできているのでバットに当てるのが精一杯だった。都合、一球60円この球は打たせないってそういう意味だったのか。人を馬鹿にするのもほどがある。

 しかし、カードを無駄にするわけには行かないので、今度は別のゲージ、右投110`のゲージに入る。このスピードなら、コントロールも良いだろう。と思って打つが、このゲージますますおかしい。投手の投球フォームが画面に映るのだが、例によってこの球は打たせない、と表示され、投球フォーム途中でボールが出てくる、しかもストライクゾーン50cm遥か上通過。思い切り大根桐してもバットに当たらない。って、このバット、よく見ると一mあるのかないのか分からない恐ろしい短さやんけ!そこへ、自分の背の高さの遥か上にボールが行くのである。後ろのマットにすらあたらず、ネットにぶつかって落ちてきた。この球は打たせないって、敬遠って事か!勘弁してくれ。結局まともなボールを五つぐらい打っただけで終わった。これならまだ130`ゲージの方がマシというものだ。青ざめながらゲージを出る。ヒロが大笑いして出迎えてくれた。

「おまえの打席もすごいけどな、さっきの兄ちゃんのところなんか、画面表示そのもの壊れとって、いつボールが出てくるかわからんかったぞ。フェイントや!」

 このバッティングセンターは、嫌がらせがしたいのだろうか。だいたい、めちゃめちゃ寒くて、手がかじかんでしまっている。人生ごと嫌になりそうだ。下手に他のゲージに行くとますます打てなさそうなので、スピードが手ごろな左投げ130`ゲージをリトライ、今度は高めに狙いを絞って打ちに行く。さすがに今度は高めが来るとわかっているので、ホームラン狙いで行くとかなり良い打球が飛んでいくのだが、このバッティングセンター、どう見てもポップフライのところにホームラン賞の看板がある。当りようがない。ともかく、仇は取ったので、帰ろうとすると、ヒロがまた大笑いしている。なんかと思ったら、あのカップルが、ストラックアウトをやっていたとき、女の子の方が腰が座って良い球を投げていたそうである。どこまでも微笑ましいカップルらしく、僕らがバッティングセンターを後にしてからも、嬉々として遊んでいた。幸せ多かれ。

失意のまま車は富山バッティングドームを後にする。手が冷たいし、どうも風向き、雲行きが怪しい。バットは振りまくったが、雪には降って欲しくない。ともかくも、安全運転で富山に向かう。

 

 神通川を超え、左に曲がればアルペンスタジアムだが、右に曲がれば富山駅前。アルペンスタジアムは一度行ったことがある上に、すごく立派なわりに周りがしょぼいので富山駅を目指す。富山大の同級生などの話を聞くと、駅前から富山地鉄と呼ばれる路面電車が走っているそうな。

 どうでも良いことだが、この富山地鉄と呼ばれる路面電車について気になったので少し調べたところ、元は富山電気鉄道らしく駅に電鉄なんとかという名前が着くのはそのためだそうな。それが改称され、現在は富山地方鉄道、略して地鉄と呼ばれるようになっている。基本的に地鉄という言葉は地下鉄を指すことが多く、この呼び方は富山独特のものと考えて良い。富山地方鉄道は軌道路線と富山市内路面電車路線に別れ、軌道路線は立山線、宇奈月・魚津方面へ向かう本線がなどがあり、路面電車部門は富山駅前と富山大学を結ぶ路線となっている。名古屋鉄道が、岐阜市内線と呼ばれる路面電車をもっている状況と若干近いといって良く、江ノ電、豊橋、広島のような独立した路面電車会社ではないので、路電ではなく、「地鉄」と呼ばれるらしい。以上、余談。

 ともかく、地鉄なる路面電車の路線を伝っていけば富山大につくらしい。その近くの富山県営球場に非常に興味があるので、僕らはそこを目指すことにした。駅裏を走ると、国道41号などの幹線道路近くらしく、やはり道がどこも大きく、このあたりは金沢の町に近いかもしれない。道は金沢、町は福井の外れに近いが、駅に近づくにしたがって、それなりに大きな建物が増えてきた。このあたりはさすがに地方中堅都市らしい。僕とヒロはそんな所を論じながら行く。

「それにしても、金曜の夜にこんなに車が少なくていいんか?」

 バッティングセンターもそうだが、まだ夜の10時、何でこんなに車が少ないのかははなはだ疑問である。

「まあ、おかげで走りやすいけどな…、それよりよお、暗い。」

そうなのだ。町が暗くて仕方がない。いくら駅裏とはいえ、これだけ建物が建ちながら、暗いということはないだろう。街灯と街灯の感覚が、妙に狭い。あと、びっくりしたのは、駅周りに駐車スペースが非常に多い。このあたりも、隣県の県都、金沢に近いといって良い。でも、暗い。

 僕らは通ったことのない道を地図も無しにさまよいながら、看板便りにまわり込みまわり込み駅の正面へ。

「なんや、神通本町って、そのまんまやな…。」

とぶつくさハンドルを切ると、いきなり路面電車登場。

「黒猫ヤマト…」

ヒロがつぶやく。なんじゃと思って見てみると、路面電車は黒猫ヤマトペインティングをされ、広告塔となって走っていた。これが富山の表道(結構明るい)と変なマッチングをしていて、実に良い味である。しかし、福井鉄道の車両がジョージアとかコークのカラーリングで走っていることを思えば、可愛いものかもしれない。うちわ同好会員、ポリ君の話では、一時期北陸電力のCMのため、グッチ雄三がペインティングされていたそうだが…。

 さっそく路面電車追跡をはじめる僕ら。しかし、富山の道はウスラでかくて走りやすいのは良いが、どこで曲がって良いのかよく分からない。ついていけば大丈夫、と思ったが、交通量が少ないのでわからない。駅の目の前だというのに、車はさほどに無いのだ。この町は、公共交通機関がなかなか充実しているようで、どうも車など必要無いらしい。じゃあ、なぜあれだけの駐車スペースが。

 どこで曲がって良いかわからない僕の車は、二、三回路面電車軌道から迷い出しながら、いつしか神通川をこえた。知らんうちに路面電車を追い越してしまったようだ。が、車がさほどのスピードを出しているわけでもないから、どうやら富山は自転車向きの町らしいという結論に至ったりする。雪さえ降らなければ、だが。

なんか知らないけれど、神通川を超えた僕らの車は路面電車の終着に着いてしまった。どうやら、このあたりに富山県営球場があるらしい。が、入りそこねたので、ひとまず富山大学を一周する。おびただしい人数がいるローソンや、なんとも言えない飲み屋を脇に見て、僕らの車は富山大を一周し、五福運動公園の駐車場につく。今年は国体があるぐらいだから、立派なことだろう…。

 

 車を降り、感想。ちゃちイ。サブグラウンドもあるが、これも、どうなのか。

「これが県営陸上競技場なんか?」

「土地あるから新しく作ろうや…。」

「もしかして、この曲がったポールの反対側のあれ、県営球場か?」

ますますちゃちィ。バックスクリーンがあるのを見ると、どうやらそうらしい。これはすさまじくちゃちィ。そりゃ国体の野球もアルペンスタジアム(市営球場)でやるはずだわ。まあ、陸上競技場は中を見ていないからなんとも言えないが、観客席ってのがあるのかどうか。まあ、別に良いけども。陸上競技場は、ここだけだとしたら、果たしてどんなモノだろう。出来るのか、と思いたくもなる。

 

 なんとも言えない気分になった僕らは、せっかくなので富山大に入ってみる。いかにも普通のUniversityだが、車ではいっていくと、キャンパスは立体横断歩道などがあって、非常に移動しづらい。基本的にキャンパス移動を車で行うのが間違っていると思うので、車を止めて歩くことにしてみたが、止めるスペースがイマイチよく分からないので、ヒロの制止も無視し、とりあえずそこらにいる人に聞いてみることにした。

「すんません。」

無視。

「すいませーーーーーーーん。」

無視。

「すいまっせえええええええん!」

「はァ?」

冷てえ!

「どっかまともに止めるとこあります?」

「何を?」

ちょっとねえちゃん、車以外に止めるもんなんかあると思うか?

「車、車ね?」

「ああ、夜だから別にどこでも…

うあ。もうどうでも良くなってきた。そこら止めて良いもんなのか。

「わけわかれへん…」

と泣きそうになりながらつぶやくと

「じゃあ、そこ曲がって右止めれば?」

もう良い。車なんかとめるもんか。帰る。ヒロ曰く

「あんなもんやろ、夜やし。」

というが、実際福井県立大学の夜十時なら深夜やからそんなもんかも知れんが、ここは一学年150人を数えるであろう国立の富山大、夜十時なんて昼だろう、と思うと、やるせない。もういい。帰る。どうも、子供っぽいが、何と言われようと帰る。大体ヒロも何もいわねえし。

 

 

 雪が怖いので家路を急ぐ僕らは、どうやら富山大生御用達道路っぽい県道44号を高岡に向かって発進した。日本各地で極稀に見かける長嶋茂雄立て看板ラーメン屋なども、さすがに学生街なので、違和感なく立っている。そのまま進んで、小杉町でチックタックなるコンビニにより、コーヒーを買う。向かいにあるエロビデオ販売機になんとなく足を伸ばすなど、やる事なすこといちいち頭が悪い。

 帰り途中、富山県立大学なる大学を発見したので、そこにも行ってみる事にした。富山県立大学、文系なら岐阜県民の受験生である僕が知らない訳がない。多分理系だろうなあ、と思ったら、着いた瞬間、なんか閉鎖的な建物(裏口から入ったらしい)に迷い込み、怖くなって逃げ出した。ただの無駄骨。もうすぐ、道路も凍りそうだ。急がないと。

 

 

 車は県道44号を経由し高岡を過ぎると、国道8号線に戻り、福井まで一直線である。この道、なんべん走っても、早い。帰りは偏頭痛がしそうな古今東西クイズをして帰った。

「県庁所在地」

「ビール」

「県の中の“市”各県一個づつ」

非常に不毛なクイズだが、これ、やっているうちにあっという間に福井に到着した。結局雪に降られる事もなかったし、いつものように、特に意味のない夜のなかに、ガソリン代が消えた。

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