2000年4月22日   バブル

 大金持ち山中です。こんばんわ。元気かね庶民たち。と、財布の中に3万5000円入れてふんぞり返っております。当てにしていたボッタ邸奨学金がついに入金したのであります。降って沸いたお金。まさに私の現状を正当に表さない好景気。これがバブルです。

 株の値段は、市場が決めているのですが、市場は化け物だそうです。化け物の正体はみんなで作った貨幣経済で、だとするとバブルはわれわれが起こしているということになるわけです。じゃあ、バブルでない、適正な価格(均衡価格)というのはだれが作るのかといえば、これがまた化け物でありみんなの共有物である市場なわけでして、そんならバブルってなんやねん、と。どこが均衡なのか、さっぱり。経済学はわかりません。

 いつも思うのですが、「バブルなんか一部の奴らの投資か投機かなんかのせいでおこっただけで、われわれ庶民には関係ない、おかげで不景気になってしまった。景気を回復させろ!」という人たちは、いったいどこまで景気を回復させれば気が済むのでしょう。正しい答えはおそらく、「完全雇用が達成されるまで」なのですが、そういうこと言う人たちは、おそらくそんなことなんて考えてなくて、バブルぐらい景気良くしてくれなきゃ納得しないんだと思います。なんでそんな考え方になるのか不思議ですが、実際問題庶民と言うものはそういうもので、周りと一緒に勝手に自分の中で基準を決めてしまう。そのくせ反動がくるとバブルなんて無いほうが良かったとか言うのだからいいかげんなものですよ。これもすべて新聞を通じて実に勝手な知的コミュニティ(マスコミ、評論家など)が形成されるからです(このあたりは私の卒論に詳しいです)。当然、そういった閉鎖系から知識を得る庶民に閉鎖的でない考え方を持てといっても無理なわけです。閉鎖系が一般性に化けてしまっていますから。

 だったらどうすれば良いかというと、断続的にバブり続けるしかないわけです。景気がよくなるためには一部の人が投資をしなければいけないわけで、文句言う人は「自分にはその責任はない」と考えていながら、他人には期待するわけです。つまり景気がよくなった場合、他人のカネで飯を食う計算です。でありながら、バブル崩壊など、他人の割を食って不景気になったら文句ばっかり。そういう不合理をなくすためにはどうすると良いかといえば、一部の人間が投資をするのではなく、みんなで投資をすればいいのですね。つまり税金払えばいいのですが、税金高いと文句を言う。

 まあ百歩譲って消費で貢献したために景気がよくなったことにしましょう。断続的にバブるわけですから、そのためには大量の消費を受容する生産力を持った新規産業、あるいは新規事業が必要なわけです。そうなりますと、困ったことに普通の生活をしている普通組と、新規産業で景気を引っ張る勝ち組ができるわけで、結局妬み嫉みなんていつまでたっても終わらない。それで庶民の生活は苦しいの、税金が高いのどーのこーの、じゅあどうしろって言うんですか。本当に困っている人は、自力で頑張るでしょう。頑張れないような人を助ける社会でないといけないと思うんですね。だから、自分が文句言える立場にあるかどうか考えてみることです。黙って年金払え。積極的に募金せえ。24時間テレビなんか待たなくて良いから、少しづつ募金しろ。とか思うわけで。きっかけがないと金を出さない姿勢はおかしいです。自分がもっているお金は自分が稼いだものではなく、みんなに稼がせてもらったものなんですから。金は天下の回りものです。

 だから、僕は景気なんてどうでもいいです。自分の景気さえ良ければいいです。困ったら自分で頑張ります。なんてったってまだ若い。

 頑張ってどうにもならない人しか、文句なんて言うもんではないと僕は自分に言い聞かせています。「失策はわれにあり」の精神で。

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